こんにちは大塚美容形成外科歯科の、藤巻理也(ふじまきみちや)です。
歯ぎしり(ブラキシズムと言います)は85〜90%の人が行っていて、ストレス発散の効果があります。
以前は「かみ合わせが悪いから歯ぎしりをする」という考えがありましたが、最近の研究により脳がおこす生理的な運動であることが分かってきました。
この脳がおこす運動には、ストレス・アルコール・薬物・個性など、が大きく関係しています。
ブラキシズムは、浅い睡眠時《REM睡眠(図の点線の範囲)》周辺で発生し、下の図を見てもお分かりのように、深い睡眠(ノンレム睡眠)と浅い睡眠(レム睡眠)の変わる時期、交感神経の活動が高くなる時に起こります。
「睡眠医歯学の臨床:潮見利明、菊池哲。P37 睡眠周期に対応した徐波活動と交感神経活動の周期的変化」
ブラキシズムは、歯に過度な負担をかけ、”ヒビ”や”咬耗(=歯の摩耗)”・歯の周りの組織を痛める・筋肉の疲労・関節の障害など、
さまざまなトラブルの原因となっています。
ブラキシズムの治療方法には、マウスピースなどの対症療法が一般的に行われていますが、
まずは日常の行動を見直すことが必要です。
1、ストレスを溜めない(軽い運動など)
2、過度のアルコールを控える
3、カフェイン(薬物)を寝る6時間前には飲まない
4、リラックスした時間を過ごす(スマホを寝る直前まで見ない)
5、TCH是正(日中歯の接触を少なくする)
睡眠の質を上げることは、歯ぎしりだけでなく、体の免疫力もアップします。日常の生活を見直してみてください。
「ブラキシズム」ストレス発散をスムーズに行える「かみ合わせ」を、心がけて治療をおこなっています。