こんにちは、大塚美容形成外科•歯科の藤巻理也(ふじまき みちや)です。
今回はバイタルサインと血液検査(図の赤丸)の話です。
バイタルサイン(体温・脈拍・血圧・呼吸)をインプラント手術中に(体温以外)をモニターしますが、術前の検査において、本人が自覚していない高血圧症を見つけることが大変多いです。
高血圧症は、無自覚で進行し虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症原因となり、歯科での麻酔で、血圧の上昇をまねく事があり、注意が必要な項目です。
次に、血液検査です。
血液検査からわかることは多く、主に貧血・肝臓・腎臓・糖尿病などの病気がわかります。
それぞれの臓器の状態・糖尿病は手術の予後を左右します。
血液検査を手術の可否判定に利用しますが、正常値の患者様の中でも身体の違いを感じる事があります。
例えば、同じように縫合していても、切れてしまう歯肉と切れない歯肉。
なぜなら、血液検査の値は、健康な人(アルコール摂取・喫煙者も含む)の中心95%を測った、参考値だからです。幅が広いのです。(下の図)
低タンパク質で飼育したネズミの血管と、高タンパクで飼育したネズミの血管を比較した時、低タンパクで飼育したネズミの血管がすぐ切れるのはわかっています。このように、栄養状態で大きく身体の状態も変わってきます。
私たちは血液検査では、病気の有無だけでなく、『栄養状態』を精査して、薬に頼らない健康な体づくりを、お話ししています。
患者様が訴える『不定愁訴』には、原因不明とされていますが、栄養状態が大きく関係している事がわかっています。
不幸にして『歯を失う』にも理由があり、治療後も『栄養指導』を行い、病気にならない体づくりが大切だと考えています。
分子整合栄養学 オーソモレキュラー
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