特に前歯の1本や2本のケースは、周りの歯と如何に自然に馴染ませるかが重要です。そういった場合、写真撮影するだけではなく、その場で患者さんの歯に直接色を塗り(ステイニングし)、最終的な色を決定していきます。
完成の前の段階で、オールセラミックの歯を実際の患者さんのお口の中であてがい、色や微妙なデコボコ感、ギザギザ感、透明感等の質感を確認していきます。
ここまで、こだわりを持って治療している歯科医院と歯科技工士のタッグチームは限られています。
ファンクションデザインミル:岸氏(板橋開業)Funktions Design Mill
しっかりと機能するということが前提、それでいて「キレイ」を目指して製作しています。いくら見た目がよくても機能せずに、すぐ壊れてしまうようでは、意味がありません。
ですので弊社のこだわりは、審美的な技工をするだけ、…ではなく、機能があってこその審美です。本物の歯と区別がつかないくらいの製作物を目指しています。
色味の難しい症例等は、直接技工士の私が立ち会わせていただいております。患者さんの口腔内に付けることのできるステイン剤があり、それを筆で直接塗って確認の作業をします。自身の目で「こういう色になるな」という確認をして持ち帰ります。
患者さんご自身も、お鏡で確認することが出来ますので、大変分かりやすい作業工程だと言えます。
その方のお顔の形や肌の色、職種も参考にしたります。
例えば人前に出られてお仕事をされる方であれば、白っぽい光がより反射するような色調を出したりもします。
また歯の形には、四角い歯、とがった歯、丸い歯等があり、例えばお顔の形が丸い方は、丸い形の前歯が合います。顔の形と歯の形は相似している関係になっています。
表面性状とは、一言で言えば“歯の質感”です。
色味、表面の波打つ象牙質の形(マメロン)、立体感、透明層の厚さ等々…。写真の歯はよく見ると、小さな横線が入っているのがお分かりでしょうか。また先端にすこーしオレンジっぽい色も入れています。
如何に自然にみせるか。小さな作業ですが大きなこだわりです。
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