昨日(平成28年4月10日)ACT:Association for Clinical Treatmentで、
「咀嚼システムの機能解剖と生理」「全顎治療による顔貌の回復」というテーマで講演しました。
人間の顎の動きは複雑に制御され、生きていく上で重要な「食べる行為」即ち人間の
複雑な咀嚼システムの上に成り立っています。私たち歯科医師は、「虫歯」治療を
するだけでなく、これらに対しても目を向けなければなりません。
私たちは普段あまり意識していないかもしれませんが、食事の際にも、いざどこかの筋肉が
痛むだけで、体全体のバランスを崩します。
今回の講演では、基本の筋肉に関するお話をさせていただきました。
咬合の3つの必要条件とは、
1)安定した顎関節
2)機能的に調和のとれた前歯
3)干渉のない臼歯
であると言われています。
たくさんある人間の関節の中でも、左右がつながっている特殊な関節である「顎関節」。
それだけに物凄く複雑な動きをします。顎関節の周囲には多くの筋肉が走っており、その、
複雑な顎関節とも密接に関連しています。
新しい治療技術の習得も大切ですが、解剖の基本を再勉強すると、日常臨床に役に立ちます。
ACT:Association for Clinical Treatment
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