こんにちは、大塚美容形成外科•歯科の藤巻理也(ふじまき みちや)です。
オーソモレキュラー「分子整合栄養学 」の視点で患者さんを診ると、今までと違ったものが見えてきました。女性の血液検査は、貧血を見つけることが多かったのですが、貧血に分類されない方々に、多くの問題が潜んでいることがわかりました。
そもそも「鉄」にはどのような働きがあるのでしょうか?
鉄は人の体には3〜4gあり、約70%は全身に酸素を運ぶ役割を持つ赤血球の「ヘモグロビン」の成分として取り込まれています。また、約30%は「貯蔵鉄」として、肝臓・脾臓・骨髄などに蓄えられています。このほかは、筋肉の中や酵素に含まれてて存在しています。ヘモグロビンは、ヘム鉄(鉄ポリフィリン複合体)とグロビン(タンパク質)からできています。ココでもタンパク質が必要です。
女性は生理によって血液を60ml/月(鉄喪失30mg/月、1mg/日)失います。鉄の食事からの吸収率は悪く、積極的に摂取しない限り、尿・便・汗からの排出量1mg/日と合わせて、2mg/日が体から出ていく計算です。女性は鉄欠乏になりやすいのです。鉄欠乏性貧血の女性は5〜10%ですが、潜在的的な鉄欠乏は3分の1〜半数いると言われています。私の検査でも、同じような結果となっています。男性の鉄欠乏の場合、痔・消化管出血・歯肉からの出血などが疑われます。
通常の検査では、正常と診断される場合でも鉄欠乏になると、1、寝起きが悪い 2、疲れやすい、肩こり 3、頭痛や頭が重いことがある 4、洗髪時、毛が抜けやすい 5、神経過敏 6、歯肉から出血する 7、動悸息切れ 8、爪が変形し、割れやすい 9、口角口唇炎 10、あざができやすい
など、不定愁訴として見受けられます。一つでもあてはまる症状があったら、鉄欠乏かもしれません。
それではどのようにして、体に「鉄」を取り入れればいいのでしょう?
食べ物としてのオススメは、赤身の魚や肉類です。それぞれの筋肉中に酸素を取り込むミオグロビンがあり、含まれるヘム鉄はたいへん吸収がよいからです。植物性に含まれる非ヘム鉄の吸収率が約5%なのに対し、ヘム鉄の吸収率は23〜35%と言われています。
「鉄」は体全体に酸素を運ぶために大切なミネラルです。不足した場合は体の組織に酸素が運ばれないことで、不調が起きてしまいます。『鉄』は吸収率が低くなかなか、体に取り込むことができません。普段から女性は特に意識して摂取してください。
オーソモレキュラー栄養素の説明 「鉄」
Wikipedia ヘモグロビン
分子整合栄養学 オーソモレキュラー
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